[レポート] Scaling network performance on next-gen Amazon EC2 instances #CMP333 #reinvent
こんにちは、つくぼし(tsukuboshi0755)です!
re:Invent2022のセッション Scaling network performance on next-gen Amazon EC2 instances を視聴したので、レポートしたいと思います。
セッションの概要
Amazon EC2 network-optimized instances offer organizations one of the highest, most consistent network performances in the cloud. Join this session to learn how you can use the recently launched 200 Gbps network-optimized instances and the latest Amazon EC2 networking technologies to scale the performance of network-intensive workloads.
Amazon EC2 ネットワークに最適化されたインスタンスは、組織に、クラウドで最高の、最も安定したネットワーク パフォーマンスの 1 つを提供します。このセッションに参加して、最近リリースされた 200 Gbps のネットワーク最適化インスタンスと最新の Amazon EC2 ネットワーキング テクノロジーを使用して、ネットワーク集約型ワークロードのパフォーマンスをスケーリングする方法を学びましょう。
スピーカー
- John Pangle, Senior Product Manager Technical, Amazon Web Services
- Antal Gyori, Sr Product Manager, Amazon
動画
セッション内容
ネットワーク最適化EC2インスタンス
- ネットワーク集約型ワークロードを実現するために、ネットワークに最適化されたEC2を使用する必要がある
- 仮想ネットワークアプライアンス
- 分散型コンピューティング
- リアルタイム通信
- データ分析
- CPU基盤AI/ML
- インメモリデータベース
- 高機能ファイルシステム
- 高密度コンテナ
- 今までAWSでは、最大100Gbpsまでのネットワーク帯域幅の提供が可能な、様々なネットワーク最適化インスタンスタイプを提供してきた
- c5n
- m5n
- m5dn
- r5n
- r5dn
- c6gn
- 第6世代ネットワーク最適化インスタンスの紹介
- 最大200Gbpsのネットワーク帯域
- 最大50Gbpsのネットワーク帯域幅バースト機能
- 旧世代ネットワーク最適化インスタンスと比較して、最大2倍のパケット処理性能
- 最大80GbpsのEBS帯域幅、最大350K IOPS
- 高機能ファイルシステム、データベース、ビッグデータ分析システムに最適
- 最大2倍の低レイテンシインスタンスストレージ
- C7gnインスタンスの紹介
- 最大200Gbpsのネットワーク帯域
- 最大50Gbpsのネットワーク帯域幅バースト機能
- C6gnインスタンスと比較して、+50%以上のパケット処理性能
- C6gnインスタンスと比較して、最大2倍のPPS/vCPU
- 高機能ファイルシステム、データベース、ビッグデータ分析システムに最適
- 最高レベルの集約、及びvCPU毎のネットワーク処理機能
- Nitro v5 card
- 最新世代のインターフェース
- 最大30%のレイテンシ低下
- 最大40%の電力効率改善改善
- Graviton3E CPU
- 既存Graviton3インスタンスと比較して、最大35%のベクトル命令処理高速化
EC2に関するネットワーキングイノベーション
- Nitroシステムによるイノベーション
- ENA(Elastic Network Adaptor)はインスタンスのネットワーク機能をオフロードする
- C6in及びC7gnでは、複数のネットワークカードを使用する事により、最大200Gbpsのネットワーク帯域幅を実現
- Trn1nでは、最大1600Gbpsのネットワーク帯域幅を実現
- EFA(Elastic Fabric Adaptor)は機械学習やHPCアプリケーションを高速化するために使用可能
- SRDをベースに構築されている
- SRD(Scalable Reliable Datagram)はAWSが独自で開発した、低レイテンシでTCPよりも高速な通信を実現できるトランスポートプロトコル
- 今までSRDを一般アプリに使用しようとすると、TCP/UDPからの置き換え、パケット配送処理、管理方法といった問題があった
- ENA Expressを使用する事で、上記の問題を解決可能
- ENA Expressは以下のベネフィットを提供する
- シングルフローと比較して最大5倍のネットワーク帯域
- TCPと比較して、P99.9 レイテンシーを最大85%削減
- シンプルな設定方法
- 同一AZでのサポート
- TCP/UDPの透過
- ENA Expressのベンチマーク①
- ライブビデオエンコーディングでも高いパフォーマンスを発揮
- ENA Expressのベンチマーク②
- Ethtoolによるモニタリングにより、SRDの正常性を確認可能
最後に
今回はネットワーク最適化インスタンス、及びネットワーク最適化インスタンスを活用したENA Expressに関するセッションレポートについて、記載させて頂きました。
より広いネットワーク帯域幅を使用できるネットワーク最適化インスタンスはもちろんの事、ENA Expressを使用する事で高パフォーマンスなSRDプロトコルをより簡単に使用できるようになったのは良いですね。
個人的には、ENA Expressでどのくらい高パフォーマンスなネットワーク構成を実現できるか気になってます。
AWS公式でも、ネットワーク最適化インスタンス及びENA Express関連記事が出ているので、ぜひご参照ください。
以上、つくぼし(tsukuboshi0755)でした!